輸送

種別と停車駅


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種別解説

特急

東京と茨城県南西部をダイレクトに結ぶ利根急の看板列車。秋葉原~土浦間の「ステラ号」(6両編成)、「ほびき号」(5両編成)は交直流電車で運行され、2021(令和3)年登場の新型車を使用する前者は狭軌で日本最速の最高速度140km/hを誇る。他方、下妻や筑波山口に乗り入れる「おおたか号」、「しほう号」には直流の蓄電池電車(2両編成)が用いられており、秋葉原~水海道間は「ほびき号」と連結運転しながら電気を蓄え、直流電化に対応していない水海道以北は蓄電池によって走行する。蓄電池特急は2両編成で輸送力の調整が効くため、土浦から秋葉原への深夜の最終列車にもあてがわれ、「すばる号」の愛称が付けられている。車種ごとに最高速度がばらつくうえ、便ごとに停車駅が異なるため、パターンダイヤを乱す原因を作っている。

急行

8両ロングシートの交直流電車で運転される料金不要の最速達種別。秋葉原~野田市間では都心近郊の速達輸送を担う一方、野田市~土浦間の茨城県内電化区間では各駅に停車し、ローカル輸送に加え東京から茨城への安価な移動手段として機能する。日中はおおむね30分間隔を保っているが、通勤時間帯は各駅停車区間の輸送需要に応じて間隔が細かく変化し、東京口のダイヤを崩している。また、水筑線の各駅停車が水海道に乗り入れる朝夕には、水海道~万博公園間でも通過運転を行う。

通勤快速

平日朝に上り7本のみ設定されている通勤客向けの種別。快速や東京口の各駅停車と同様に、8両ロングシートの直流電車が使用される。充当できる車両が限られる急行を補完して直流電化区間での速達輸送を担い、最ピーク時には急行と合わせて約6分に1本のハイペースで運転されている。なお、上りの急行は松戸から浅草まで無停車で走破するが、通勤快速は特段通勤客が多い金町にも停車する。

快速

千葉県内と東京都心の速達輸送に照準を当てた列車。都内では秋葉原、浅草、金町にのみ停車する一方、千葉県内の松戸から先は各駅に停車しこまめに乗客を拾っている。また、日中は秋葉原から野田市までの全区間にわたり急行から逃げ切る対都心の有効列車としても機能する。ほぼ全ての列車が金町で始発終着の各駅停車と接続をとり、都県境をまたぐ近距離旅客の乗り換えハードルを最小限にとどめている。

各駅停車(直流型電車)

直流電化されている秋葉原~水海道間で運行される。日中は秋葉原を起点に金町、南流山、野田市で折り返す便が毎時2本ずつ設定され、南流山までは快速と合わせて約10分間隔が確保されている。反面、急行が各駅に停車する野田市~水海道間の運行は平日1往復、土休日2往復に限られる。このほか、松戸・流山・新川発着の列車がわずかながら設けられている。

各駅停車(気動車)

茨城県内の支線群を往来するローカル列車。全列車でワンマン運転が導入され、無人駅では駅に設置されたICカードリーダときっぷ回収箱により運賃収受を行っている。ほとんどの列車が2両編成だが、通勤輸送が盛んな取手~水海道間では平日朝に2往復のみ4両編成の設定がある(4115420542084210の各列車)。急行も走る水海道~万博公園間・虫掛~土浦間は、輸送力の調整や車両確保の観点から各駅停車が運転されない時間帯もある。

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